本記事では「ワードクラウド」を生成できる無料のWebサービスをいくつかご紹介します。
紹介するサービスはすべて、分析したいテキストデータ(文章や文章の集まり)を入力するだけで、テキストを単語やフレーズに自動的に分解し、頻出するキーワードや関連性を「ワードクラウド」という言葉の集合体によって視覚化してくれる大変優れたサービス!
さらに、分析結果は画像形式でダウンロード可能なので、手軽にわかりやすく、興味を引く資料作りに活用できますよ。
アンケートや口コミ、ツイート等、膨大なテキストデータを分析&視覚化したい場合に非常に役立ちますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
\ この記事はこんな方に役立ちます /
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セミナーや会社説明会で行ったアンケートの自由記述欄について集計&分析したいが、大量&観点があいまいで非効率…。
効率的に分析し、顧客の声を把握&次回開催に活かしたい!
研究テーマに関連する論文や文献から重要なキーワードやトピックを抽出し、視覚的にわかるようパパッと図化したい!
ワードクラウドとは?
ワードクラウドはどんなものか知らないよ~という方は、まず下の例を見てみてください。
これがワードクラウド(word cloud)だよ!
ワードクラウドは単語の集合体で、単語の大きさは頻出度を示しています。頻出度が高い単語ほど文字サイズが大きく、頻出度が低いほど小さく示されます。
「テキストマイニング(text mining)」という分析手法をご存知でしょうか?
簡単にいうと大量のテキストデータから役立つ情報を見つけ出す分析手法なのですが、ワードクラウドはテキストマイニングで得た分析結果を視覚的に表現したものなんです。
テキストマイニングは、市場調査や顧客心理の把握、トレンド分析などに広く活用されています。つまり、今回ご紹介するワードクラウド作成サービスを活用すれば、顧客ニーズを把握したり、未来のトレンドを予想することができちゃうんですから、活用しない手はないですよね!
会議やワークショップ等でのアイスブレイクにも最適です。意見や趣味を回答・集計し、ワードクラウドにして見てもらうことで新たなアイデアが生まれたり、参加者の皆で盛り上がるきっかけ作りに役立ちますよ!
おすすめワードクラウド作成サービス
AIテキストマイニング by ユーザーローカル
こちらで生成できるワードクラウドは、単語の色が品詞別に色分けされているため、品詞の観点からの分析がしやすくなっています!
- 青:名詞
- 赤:動詞
- 緑:形容詞・形容動詞
- 灰色:感動詞
文字色や背景色、フォントの種類を変えたい場合は、大容量版テキストマイニングでカスタマイズが可能です。こちらも無料で利用できますよ!
大容量版ではない方(高性能版AIテキストマイニング)のサービスにある「1つの文書を解析」というモードを使うと、単語の頻出順を表で確認できたり、共起キーワード、2次元マップ、係り受け解析など様々な視点からテキストデータを解析できます。
その他にも、以下のWebサービスが無償提供されていますので、気になったものがあれば試してみてはいかがでしょうか?
- 感情認識
- 自動要約
- 未来予測AI
利用料金 | 無料 |
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会員登録 | 不要(会員登録すると便利機能が利用可能) |
文字色の変更 | |
背景色の変更 | |
フォントの変更 | |
形状の変更 | |
単語の頻出順を表で確認 |
Shulex Word Cloud
こちらは海外のShulex社が提供するサービスですが、日本語にも対応、色や形の変更等カスタマイズ性が高いこと、頻出単語を表でも確認できること、直感的な操作性など、無料にもかかわらず満足度の高いサービスなのでご紹介します!
Shulex社は、AIを活用したVOC(お客様の声)分析/可視化ツールを提供しているアメリカの会社。こちらのワードクラウドジェネレーターにもAIが活用されており、「ChatGPTを使用した最初の無料ワードクラウドジェネレーター」なんだそう。
画像をダウンロードする際は右にある黒い「輸出」ボタンをクリックで可能です。(海外サイトなのでその辺はご愛嬌^^)
利用料金 | 無料 |
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会員登録 | 不要 |
文字色の変更 | |
背景色の変更 | |
フォントの変更 | |
形状の変更 | |
単語の頻出順を表で確認 |
ファンブライト@ラボ
こちらのワードクラウド生成ツールは、個人的に一番使用しているお気に入りのサービスです。
通常、膨大なテキストデータを基にワードクラウドを生成するのですが、「ファンブライト@ラボ」で利用できる「リスト」方式は、言葉とそれに紐づく数を基にワードクラウドを生成するという、ありそうで無かった便利な方式なんです。
このツールの活用方法を、後半のあとがきで紹介しているのでぜひご参考ください!
利用料金 | 無料 |
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会員登録 | 不要 |
文字色の変更 | カラーorグレーを選択可能 |
背景色の変更 | |
フォントの変更 | |
形状の変更 | サイズ変更は可能 |
単語の頻出順を表で確認 |
ワードクラウド作成サービスを利用する上での注意点
上記でご紹介したサービスは、Webサイト上で無料でワードクラウドを作成できる大変手軽で便利なサービスです。
一方で、Webサービスである特性上、入力したテキストデータは外部サーバへ送受信されますので、機密情報漏洩のリスクも無きにしもあらず…!
例えば、上記で紹介したShulex社のワードクラウドは、ChatGPTを利用しているそうなので、入力したテキストデータが勝手にAI学習に利用される可能性も疑ったほうが良いです。
そのためワードクラウド作成時に入力するデータは、メールアドレスや個人名などの個人情報、社内機密情報などは絶対に含めないでください!
大事なデータを使いたい場合は、ビジネス用途を想定した有料版を契約して使いましょう。
あとがき
ワードクラウドは、膨大データを視覚化できるだけでなく、グラフよりも省スペースに表現できるよ!
筆者はワードクラウドを、データ分析用途で使うのではなく、単にデータをわかりやすく視覚化して伝える目的で資料作成に使うことが多くあります。
例えば、「どの地域の利用者が多いか図で表現したい」、「どのジャンルの利用数が多いか図で表現したい」といった場面です。
通常は、量の違いを視覚化したい場合には棒グラフや円グラフを使うことが多いのですが、10種類以上の項目を棒グラフに描き起こすと、「軸ラベルの文字サイズを小さくしなければスペースに収まらない」、「棒グラフが横に長くなってしまう」といった問題が出てきます…。
そんなときにワードクラウドに描き起こしてみると、あらスッキリ!しかも見やすい!
ワードクラウド単体だとデータに紐付く数値は読み取れませんが、大小を比較するのが目的でしたら断然ワードクラウドがおすすめです。
大量データを図で表現したい場合は、ぜひグラフの代用としてワードクラウドを活用してみてはいかがでしょうか?
それではこのあたりで。お読みいただきありがとうございました!