スライドサイズは何にすべき?用途別のおすすめサイズをお答えします

お答えします:

スライドサイズに迷っていたら、「どんな見せ方で使うことが多いか?」を基準にしてサイズ決定することをおすすめします。

スクリーンに投影して見せる場合は、スクリーンサイズに応じたサイズにしましょう。

プリントアウトする場合は、用紙サイズと同じにしましょう。

パソコンやタブレット端末で見る場合は、画面サイズに合わせると良いでしょう。

複数の見せ方をする場合、「A4」サイズが個人的におすすめです。

見せ方に応じたおすすめサイズを以降で詳しく紹介しますので、ぜひご参考ください。

この記事はこんな方に役立ちます /

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スライドサイズは何にすべきか判断基準がわからない…

A4サイズで印刷したい場合は、やっぱりA4サイズに設定すべき?

お客様に送るダウンロード資料、どのサイズで作るべき?

目次

スライドサイズは見せ方に応じて決めよう

スライドサイズに迷っていたら、「どんな見せ方で使うことが多いか?」を基準にしてサイズ決定しましょう。

資料の見せ方は、だいたい以下の3パターンあるかと思います。

  1. スクリーンに投影して見せる
  2. プリントアウトして紙で見せる
  3. パソコンやタブレット端末などの画面上でPDF等の形式で見せる

スクリーンに投影して見せる場合

この場合は、スクリーンのサイズによって、スライドサイズを決めると良いでしょう。

とはいえ、どのサイズのスクリーンを使用するか分かる場合は、それに合わせれば良いのですが、出先のスクリーンを使うケースが多いなど、わからないことも多いと思います。

あくまで参考ですが、古い建物に設置されたスクリーンは「4:3」が多く、新しい建物に設置されたスクリーンはワイド化が進んでおり「16:9」や「16:10」が多いようです。

会議室によっては、ウェブサイトで備品リストが公開されている場所もありますので、どのスクリーンサイズがあるのか事前にチェックしておくと安心です。

例外として、スクリーンサイズが4:3でも、下の方は人の頭で見えなくなることを考慮してスライドサイズを16:9にする方が良い場合もあるよ!

プリントアウトして紙で見せる場合

プリントアウトする紙のサイズに合わせて、スライドサイズを決めると良いでしょう。

「A4」で印刷する場合は、パワーポイントのスライドサイズで「A4」を選択すればOKです。

スライドサイズの変更方法は下記リンクをご参考ください。

ところがネット上では、「パワーポイントのA4サイズは、厳密にはA4と違うため正確なサイズを手入力で指定した方が良い」という情報も見受けられます。

本来A4サイズは幅29.7cm、高さ21cmが正しいのですが、実際にパワーポイントで指定されるA4サイズの幅と高さを見てみると、幅27.517cm、高さ19.06cmとなっており、たしかに正確ではないことがわかります。

印刷したとき端が切れないように、このサイズに設定されたのかな?と推察します…。

ではやはり、正確なサイズを手入力で指定したほうが良いのでしょうか?

個人的には、不要と思います。

この状態でA4用紙に印刷してみると余白のバランス良くA4サイズに収まりますし、正確なA4サイズを手入力で指定した場合の印刷範囲とあまり変わらないサイズ感で、手間をかけてまで修正するほどの変化はありませんでした。(印刷設定で「用紙に合わせて印刷」を適用した場合の感想です)

そのため、もし気にならないならばA4を選択後、そのままの数値で「OK」を押して頂いて問題ないかと思います!

パソコンやタブレット端末などの画面上でPDF等の形式で見せる場合

AppleのMacBookのアスペクト比は16:10です!

画面上で見る場合は、画面サイズに合わせましょう。

端末ごとのアスペクト比(個人調べ)

端末アスペクト比
Microsoft Surface3:2
Dellのモバイルパソコン16:9
Apple iMac16:9
Apple MacBook16:10
Apple MacBook Air16:10
Apple iPad(Pro, Air含む)4:2.78 または 4:3
Apple iPad mini 第5世代以前4:3
Apple iPad mini 第6世代3:2
汎用の一般的なタブレット16:10
一般的なモバイルノート16:9 または 16:10

ただし、直接対面で見せる場合は、使う画面のサイズがわかるのでそれに合わせれば良いのですが、不特定多数に配布するPDF資料の場合、人によって画面サイズが変わるので、どれにすればよいか迷ってしまうと思います。

2022年時点でのディスプレイサイズで一番多いのは、1920×1080(アスペクト比は16:9)のようです。

「4:3」のディスプレイやサブモニタを使用する人は減少傾向にあるようなので、迷ったら「16:9」を選ぶのがおすすめです。

16:9の良い点は他にもあります。

1つは、余白を左右に広くとることができる比率のため、余白によって文字を際立たせるスポットライト効果が使いやすく、視線を誘導しやすい(=注目されやすい)というメリットです。

さらに、余白を広くとれるため美しく見えやすいというメリットもあります。

❶❷❸のすべての見せ方をしたい場合は?

スクリーン投影もするし、プリントアウトもするし、画面上でも見せたい場合、一番多い用途のサイズで作成されるのが望ましいと思いますが、もし迷われていたら「A4」サイズで作成されることをおすすめします。

「4:3」サイズのスクリーンやディスプレイは減少傾向にあるという点と、見栄え良く見えにくいという点で、個人的に4:3はおすすめしません。

「16:9」「16:10」サイズは、スクリーンやディスプレイで見せる場合にはおすすめできますが、印刷すると上下に印刷されない領域が大きくできてしまうため、スライドに枠をつけていないと紙で見たときの見栄えは悪くなりがちです。

16:9の印刷されない領域は「メモ欄」にピッタリ!ポジティブにとらえれば16:9は印刷用途でもアリかもね?!

「A4」サイズは、スクリーンやディスプレイで使うと上下または左右に余白ができるものの、他と比べて余白は小さく、本来より極端にスライドが縮小表示されたり、見難さを感じることはないと思われます。また、白銀比といわれる美しく感じやすい比率でもありますので、遜色なく使えるサイズ感としておすすめです。

サイズによる見え方の違い

4:3、16:9、16:10、A4サイズの各組み合わせでの見え方がわかりやすいよう、図にしてまとめてみました。

黒っぽい背景部分は見る媒体の領域で、薄グレーで示した部分が実際に表示(印刷)される領域です。

あとがき

スライドサイズを変えるだけでも、資料の印象がグッと変わるよ!

同じ資料でも、スライドサイズを変えると資料の見やすさだけでなく、不思議と印象も変わります。

一度作成を終えた資料の場合、スライドサイズを変更するとレイアウト変更の手間が生じてしまうので、おすすめはできませんが、資料を作成していて「なんだか見栄えがパッとしないなぁ」という場合には、スライドサイズを変更してみてはいかがでしょうか。

もし4:3で作成されていたら、16:9サイズに変更してみてください。16:9は左右に余白を多く取れるので、垢抜けて見えやすい比率なんです。

ちなみにですが、本職が資料デザイナーである私の場合はというと、特にお客様からのご指定がなければ、用途に合わせて「16:9」か「A4」で作成することが多くありますよ。

参考になりましたら幸いです。お読みいただきありがとうございました!

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